食べ物に関する知識

1. 食品種別

  • 一般食品
    • 健康食品
      体に良さそうと期待して飲んだり食べたりする一般食品。 糖尿病を「改善します」「治します」と書くことは出来ないが、「糖が気になる方におすすめ」「糖対策に!」なとど書くことは出来る。
      適切な療養行動を無視して糖尿病を改善する健康食品はない。
    • 保健機能食品
      食品の機能性を表示できる。次の3種類がある。
      • 特定保健用食品(トクホ)
        人を対象に行った実験研究で一定の効果があると個別に審査・許可されたもの。しかし、その効果はあまりにも小さい。
        これに頼らず食生活を改善した方が非常に効果があると考えられる。
        • 例)クロロゲン酸コーヒー飲料:
          脂肪を消費しやすくすると折れ線グラフで表示。
          腹部全脂肪面積が10cm減少と読み取れる。
          しかし、実験に参加した人々の元々の脂肪面積から計算すると、脂肪面積の減少率は2.9%程度で、75.8kgの体重は12週かかって1.5kg減少。
          → 測るタイミングで1kgくらい簡単に変動するし、完全に誤差の範囲と考えられる。
    • 栄養機能食品
      6種類のミネラル、13種類のビタミン、n-3系脂肪酸の一つ以上を基準量の範囲で含んでいるもの。
    • 機能性表示食品
      個別の審査はなく、申請すれば許可される。
      内容はネットに公開されるので消費者が判断する必要がある。
      広告では都合の悪いことが知らされないため注意が必要。
      • 例)「内臓脂肪を減らす」と機能性表示するヨーグルト広告:
        → 内臓脂肪面積が減っていることだけ出しているが、公開情報を見ると体脂肪率は増加していた。

2. アルコール

  • アルコールそのものは中身の無いエネルギー
    アルコールそのものには、糖分や脂肪タンパク質などの栄養素を含まないので血糖値を上げる効果はない。したがって焼酎では血糖値は上がらないが、ビールなどアルコール以外の成分を含む飲料は血糖値が上がる。
    肝臓は緊急時に糖を作って血糖値を正常に保つ(上げる)働きをするが、アルコールが体内に入ると、肝臓はアルコールの処理を優先するため、血糖値が上がりにくくなる。そのためインシュリンを打ちすぎて低血糖になっても血糖値が戻らない可能性がある。
    以下のyahoo知恵袋のベストアンサーが非常に参考になる。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1292148867

  • 糖尿病治療薬で治療している人が、アルコールを飲むと低血糖が起こりやすくなる。
    肝臓がアルコールの分解を優先し、薬の分解が遅れて体内に留まる時間が長くなるため。
    肝臓はブドウ糖を作り出す働きもあるが、アルコール分解を優先して作られるのが遅れ、低血糖の回復が遅くなるため。

3. カーボカウンティング

  • カーボカウンティングは糖質の量に合わせてインスリンを決めるコントール手法。
    一般的に食事のタイミングや量がバラバラになるのが普段の生活です。
    決められた時間に決められた量の食事を食べ、決まった量のインスリンを打つ、そんな事なんて入院しているときくらいしか無理、普通は出来ない。
    そこで役に立つのがカーボカウンティング、一型糖尿病コントロールには必須。

4. 甘味料

  • 甘味料「糖アルコール」のキシリトールなどは、歯にカルシウムを運び修復する、インスリンの分泌を刺激しないので血糖値が急激には上がらない。(カロリーあるので血糖値は上がる)
    細菌はキシリトールを取り込んでもエネルギーに出来ないので虫歯の原因とならない。
    キシリトールのガムを食後に2粒噛むことが歯・口の健康を保つのに推奨されている。 砂糖は歯を溶かす酸を作り、細菌のエネルギーとなるので虫歯の原因となる。

5. 採取エネルギー量

  • 採取エネルギー量 = 標準体重(kg) × 身体活動量(kcal/kg標準体重)
     標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22 → 身長170cmだと1.7×1.7×22=63.58(kg)
仕事形態 身体活動量
軽労働者(デスクワーク) 25~30
中労働者(立ち仕事) 30~35
重労働者(力仕事) 35~

 僕の場合は「採取エネルギー量 = 1.6 1.6 22 * 25 = 1408 kcal」
 30代男性は2000kcal強だと思っていたが運動量でずいぶん変わるらしい。

 以下のサイトでは自分の体重をもとに計算できる。
 http://www.diet-pinky.com/check/shouhi.php

6. 食による血糖管理

  • 脂質は後から血糖値をグイグイ上げるので、晩飯に肉を食べて寝ると朝には昇天
    筋肉なら肉を食べなくても魚肉やヨーグルト、納豆に含まれるアミノ酸で付けることが出来るので、肉は完全に断食で構わない。

  • 外食時のインスリンを打つタイミング

    • 「外食のときは打てません」「外では打ちにくい」「打つ場所がありません」
      基本はトイレで打つが、男の場合個室が少ないので入れない事もあるし、連れションとなると個室に入るのも気が引ける。悩みの種。
      うちの親父はテーブルの前で打つ。周囲の目は気になる。
    • 宴会で先にインスリンを打って「乾杯!」とすると低血糖になる恐れがある。
      アルコールは血糖値を上がりにくくするし、コースなどは料理が出るまで時間かかるため。
      外食時は基本食べてる途中又は食べ終わってからトイレに行って打つ。
  • 米より先に肉魚
    米飯を食べる15分前にさばの水煮や牛肉の網焼きを食べると、「インクレクチン」と呼ばれる消化管ホルモンの分泌が活発になって、胃の動きが緩やかになり、胃で分泌米が小腸に移動して吸収されるまでの時間が2倍以上になる。これにより、血糖値の上昇を3~4割抑える事ができる。

    • 急な上昇じゃなく、なだらかな上昇に変えた = 速効型のインシュリンと合わない。

7. 栄養

  • 納豆は栄養豊富
  • DHAは認知機能低下リスクを下げる

8. 不摂生

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